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[前身頃]ステッチ引き縫い

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●本動画には工場長の解説がナレーションとして入っています。そちらをお聞きいただきながら技術のポイントをつかんでください

トレンチコートには、様々な箇所にデザイン性を高めるためのステッチが入っています。これが入っているのといないのとでは、仕上がりの印象に大きな差がでます。機能面においても、生地同士をしっかり組み合わせるための仕上げでもあり重要です。特にコートでは、丈の下から首元くらいまでまっすぐにステッチをいれますが、それを途切れさせないように襟元の複雑なカーブに合わせてミシンを入れていくのが特徴です。つづら折りの山道を登っていくかのような動きになり、職人技を必要としています。

さらに重要なのは、まっすぐ縫うだけに見えている部分に「引き縫い」という作業が行われているところです。布にミシンで縫い目を入れていくと、僅かですが生地が引っ張られます。そのまま縫ってしまうと大きな歪みになってしまうのです。そこで、縫った布地を手で引っ張りながらミシンを入れていくと、縫い目はまっすぐに、かつ生地がよれるのを防ぐことができ仕上がりが美しくなります。コートの縫製技術において最も基礎的かつ重要だと言っても過言ではないのが引き縫いです。

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引き縫いは、大きな面積を縫うことになるコートにおいてあらゆるシーンで使用されます。しかし、この襟元を含むステッチ縫いは、引き縫いの後に細かなカーブが待っており仕立てのレベルがグンと高くなります。コートの前身頃自体が大きなものであることから、細かなカーブに合わせて生地を動かす作業にもコツがいります。

さらに、細かなカーブを作るために生地を固定するための「押さえがね」。を頻繁にあげたり下げたりする必要が生じます。この時、ミシンの特性上、糸に余りが生じてしまいます。これは機械側ではどうにもできないので、職人が糸が送られる部分を手で押さえ本当に細かな調整を行っていきます。こうした作業の集大成が、コートのおもて面の美しいステッチの仕上げを変えていくのです。目に見える部分の隠れた技術に、ぜひ思いを馳せてみてください。

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※撮影上の演出は一切しておりません。職人が毎日行っている作業をそのまま撮影し、できる限りニュアンスを消さぬように編集しています。